2月25日(水)〜28日(土)    柴田 響子

 26日にハンスト2日目を終え、ここまで来たら、一日目に思 ったように、3日間食べなかったらどんな感じか知りたいと思 う気持ちが強く、27日もハンスト続けて28日朝8:00、 ハンスト終了しました。
ハンストが終わってからこちら、ハンスト前のように食べなく なりました。
まだハンスト終わってから丸2日しかたってませ んが、食べる事への自覚が出来てきたように思えます。とても 良いチャンスを与えていただきました。ありがとうございます 。




2月28日(土)〜29日(日)    福田弘子

 
2月28日(土)一日ハンスト終了することができました。 身体よりも気持ちのほうが「食べたいのに食べれない」と食欲・・きびしかったで す。
家族の食事作りー炊飯器を洗う時いつも残った飯粒を食べるのですが、おっと危ない、娘に食べてもらいました。一粒でももったいないと思われました。飢餓の人た ちを思いました。比較にならないけど・・わたしにとってはいい体験になりました。 ありがとうございました。イラク派兵反対。





27日正午〜28日正午完走!  高橋如安
 正確には27日午前2時半から。

 ここ埼玉県大里郡岡部町にある「アバ音楽の森」は町からずーっとはずれ。人里離れたところにあります。
車が一台なので、ワイフに送られてここに来て、迎えに来てくれるまでは「離れ小島」情態となります。
人家もない山あい。虐待されていた犬ジルとだけの生活になります。お店まで2キロ山越えです。

イラク、イラクと。北朝鮮、北朝鮮と。
そんな毎日の中に生きていると、やっと芽吹いた小さな花など気がつくはずもありません。
一日いちにち、自然は変化しています。見あたらなかったところに小さなつぼみが・・・

今日は4,5回、ヘリコプターが空を飛びました。3回ほど軍用機みたいなのが空を同じ方向に飛んでいきました。
テレビもない生活ですので、もしかして何かあったのでは?
過剰反応なり。

自衛隊が軍隊に名義変更されても、もう、どうにでもなれ! どうぞお好きなようにやってください国会議員さん。
そんな心境が日本人にはまんえんしているのかもしれません。
つい最近まで戦争はしない、核は持たない、軍隊はもたないと言っていた国民だったはずが、自衛隊をみとめ、軍艦マーチに送られる兵隊さんを子供をかかえ旗を振る映像にジーンときている。
ハンガンビイキ好きな、遠山の金さんを気取る日本人。
自衛隊員が死んでもみなさい、もう、かわしそうびいきで自衛隊を認める賛成派が国民の大半となるでしょう。

日本人ってどんな人たちなんでしょうね。
初めて袖を通したピッカピカの軍服姿の自衛隊員。いざ出陣とイラクに進駐し、銃の訓練をしたという。
なになに? いままで日本で銃の訓練をしたことないの? 
子供がオモチャの鉄砲をもって兵隊さんゴッコするのに何百億円をつかうんですか?
かっこいい、りりしい姿の兵隊さん。携帯電話よりかっこいいと、いまに小学生が兵隊さんゴッコをはじめた姿がTVでニュースになるのも近いかもしれませんね。





2月27日(金)     末延芳晴

 池宮さんご夫妻、毎週火曜日にニューヨークから参加していただき、ありがとうございます! そしてまた染谷さんと高山さんもご苦労様でした。
おかげさまで、私たちの運動も発足以来、1ヶ月を迎えることができました。この間、ストへの参加者は、延べ人数で80人に近く、ホーム・ページへのアクセスは2千件を超えました。まだまだ数は少なく、全国的にはほとんど無名に近い、小さな運動体です。が、それでも近づく春の鼓動ように、運動が日に日に軌道に乗りつつあることを、確かな手ごたえとして感じています。
 
 さて、運動が1ヶ月経過したこともあり、昨日(26日)、新宿のモノリス29に発起人が集まり、これまでの活動の総括と今後の方針について話し合いました。その結果については、追って報告書を作成し、詳しく報告することとして、ここで一つだけ会議で決まったことをお知らせします。それは、私たちの集まりと運動の名称として、「ガンジーの会」とすることが決まったことです。もとより、ガンジーの足元にも及ばない私たちですが、少しでもガンジーの「非暴力」の思想に則って、ハンストを続けたいという気持ちを込めて付けました。会の規則などについて追って詳しいことをお知らせしますので、各位、奮って御参加下されるようお願い申し上げます。




2月25日(水)〜26日(木)   柴田響子

 昨日に引き続き今日もハンストしました。2日目になると少し 眠たいせいもあるのでしょうか、少しボーっとしてきました。 ほんの少しですが。ちょっと貧血気味のときみたいにもなって きたでしょうか。今日は早めに寝ます!




2月24日(火)〜25(水)    柴田響子

 昨日の朝、紅茶を一杯飲んで、前日に、地球村の仲間から入っ たハンストマラソンのURLをクリックしました。いつか参加 しようと思って開いたのですが、朝から紅茶だけしか口にして いなかったので、そのままハンストをスタートしました。
参加申し込みの欄で、アフリカの飢餓で死んでゆく子供のこと など書き込みましたが、この地球を一つの家族とすると、同じ 屋根の下で、飢えて死ぬ子を見ながら、ダイエットに励み、な かなか痩せられないわーと嘆いている、そういう人間の愚かさ ・冷たさを考えずに居られません。 何か始めないとと思い、すぐさまこのハンストに参加しました 。
今週の月曜日にニュースステーションで坂本龍一さんが出演 なさって、池宮さんと同じようにおっしゃってました。
3日間なにも食べないとどんななんだろう、そんな状況の方た ちの気持ちを少しでも感じたいと思い、今朝、子供が風邪気味 なので、おじやを作り、お湯を大目にして重湯を作って飲みま した。今日も続けて、できたら3日間したいと思ってます。





2月24日(火)〜25日(水)      池宮正信 とも子

 今週のハンストが先ほど終わりました。回を増しても空腹には慣れません。しかし世界平和を祈りつつ空腹をしのぐと、その空腹感もあまり気にならなくなってくるから不思議です。
 今週はいいニュースを頂きました。私達もメンバーである「地球村」がこのハンストに賛同くださいました。「地球村」は環境問題、平和問題に取り組む草の根の全国組織です。私達からご紹介するよりも中心メンバーの方からご紹介頂くほうが良いように思います。さっそくハンストに参加すると言われていました。仲間が増えて平和に少しでも近づくことを願っています。
 ところで、ここニューヨークでは私達が知る限り、日本のイラク派兵に関してのニュースは目や耳にしません。




2月22日(日)〜23日(月)     染谷學

 ハンストリレーが始まってもうすぐ一ヶ月です。
この運動に少しでも多くの方が関心をもって下さればいいと 思いますが、それよりも自衛隊派兵が既成事実として人々の 関心からはずれていってしまわないでほしいものです。





2月21日    高山和彦

 本日(2月21日)正午から自衛隊イラク派兵(敢えて)反対ハンガー・スト・リレ ー・マラソンを実施いたします。
1960年代のデモに参加してきた個人として、現状の反動に抗する表現をおこなうこと が自己にかせられた 義務と思っています。

言葉と論理がこれだけの辱めを受けながら、メディアをはじめとする公の知が機能しない時代は未だかってなかったような気がします。
敗戦直後の読み書き調査(新聞記事程度の文章)で満点が4.4%だったとあります。
現在の知のレベルの比ではありません。が、何故、知の暴力に対しての抗する意思が力となり得ないのだろうか。

街頭に出るだけが術ではありません。個人知に内攻する現在の暴力ときちんと対峙することも必要です。
ハンガー・ストは個人知を回復するための内発的な営みだと思います。

 明日は13時から会議があり、終結のメールを送付できませんが、ウイットネスは自己であることの良心に従った行動をとることを表明いたします。

 明日の会議で事業報告をおこないますが、イラク派兵への本質と福祉の変質が同一線上 にあることを述べます。ハンスト・マラソンに参加した報告と呼びかけをおこないます。権力行使であるかと 思いますが、参加者を期待しています。





2月10日(火)〜11日(水)       奥田恵二 

 2月10日(火)一日、正確には、前夜の午後10頃から、合計26時間ほどでしょうか、 何も物を食べないで過ごしました。イラク派兵反対への意思表示としてハンガー・ス トライク参加でした。しかし、特別の悲壮感をもってのぞんだわけではなく、「何気 なく」といったらよいでしょうか、現実に人間社会で起きているとんでもない間違い に対する意識を多少でも高めるよすがとして、日常の生活からわずかに外れた行動を とってみたという方が当っているかもしれません。

さいわいにして、その日は、外出の予定もなく、きまった仕事に割り当てた日でもあ りませんでした。妻はインフルエンザで入院した母親の見舞いで、一泊の予定で静岡 市に朝早くから出かけましたし、早く配達された郵便で返事を要するものも手早く片 付けることができました。あとは、まったく自由な時間でした。そこで、日頃読まな い種類の書物を読む決心をし、近代日本文学集が並んでいる書棚からまったく無作為 に一冊を選びました。阿川弘之と曾野綾子の合冊巻で、阿川の「雲の墓標」という作 品が巻頭に収められていました。

この作品は特攻隊に徴兵されたインテリ青年の手記のかたちをとった中編で、読み進 むうちに、この作品の中核をなしているのは、戦いの正義が日米のどちらにあるかと いう問題ではなく、圧倒的な「強さ」と、吹けば飛ぶような「弱さ」の問題だという ことに気がつきました。強大この上ない軍事力を誇るアメリカと、日に日に衰微して いく抵抗力しかもたない日本軍。そして、その日本軍の一員として生命を国のために 捧げることを求められている一介の青年将校。これは、すでに「正」が「邪」を叩き 潰すといった単純な図式だけで、戦争を論じ、理解することが不可能であることを示 しています。敵に非がありと認めれば、どんな手段を用いても、その敵を殲滅させて もよいのかという疑問が起きてくるのです。

イラク戦争まっただ中のころ、毎日のように放映された映像、それは、航空母艦から 次々に飛び立つ戦闘機の姿でした。どのような想像力をもってしても、あの映像をみ て、ここに正義が行なわれているという感慨をわたしはもつことができませんでした。 みえてきたのは、ただただ力の誇示と傲慢でした。大量破壊兵器を保持している「ら しい」というだけで、国際世論を無視し、他国を大爆撃してしまう行為、独裁者は抹 殺しなければいけないといい、それを言い訳に他国民を多数殺傷してしまう罪深さ、 これは、正義を行なおうとしての行為ではなく、強さを世界にみせつけるための示威 行為に過ぎません。独裁者がそんなに危険なら、忍者でもこっそり送り込んで、彼だ けを抹殺すればよいわけですし、大量破壊兵器の存在を証明したいなら、お得意のス パイ大作戦で、証拠写真でも手に入れて、世界中のジャーナリズムにばらまき、誰も 反論できないようにすればよい。しかし、これでは、腕力の誇示ができません。一気 に攻撃して俺たちは強いんだと証明しなければ気がすまない幼稚な心理にアメリカの 対外政策は毒されているといわざるをえません。

大量破壊兵器はついに見つからず、独裁者がどぶ鼠のように捕まっても、テロは一向 に減らず、彼には支配力がなかったことが証明されてしまいました。そして、イラク を攻撃すれば、百人のビン・ラディンが生まれるだろうといったムバラクの予言は的 中してしまいました。相手国の文化的風土とか、内部的な対立関係を十分に研究しな いで、攻撃したことは誤りでしたし、1945年の日本占領と同じ要領で占領政策を実行 すれば上首尾にいく筈だというナイーヴな考えは通じなかったのです。何かの論説に、 1945年のアメリカは少なくても日本の文化財の保護と天皇制の保持には注意を払った ことが指摘されていましたが、今回は、そんなことにはお構い無し。メソポタミア文 化の至宝が散逸してしまったというニュースは、人的な被害と同じほどに心ある人び とを悲しませました。

今回の一連の国際的なできごとで裁かれるべき人物は二人いると思います。ひとりは 大統領に自国攻撃の言い逃れをあたえてしまった独裁者、もう一人は、国連や同盟国 の意向を無視し、自国は国際司法の枠外にあるとうそぶき、ついには、正当な理由な く他国を攻撃してしまった大統領です。でも、この裁判は、無論、実現しません。な ぜなら、後者には、あまりにも強大な軍事力があるからです。「正義とは力なり」、 「勝てば官軍」といった言い種が、これほども平気で世界にまかり通る時代がやって きてしまった恐ろしさが迫ってきます。

そして、誰にでも明々白々なこの矛盾を批判しようともしないで、唯々諾々とその意 に従う我が国の政府−−「人道」復興支援という、聞くだに偽善の響きに満ちたスロー ガンのもと軍事力を送りだしてしまうわが国の政府−−の対外政策の危うさに、軍国 日本の復活に危機感を抱く者が増えて当然です。自衛隊の出発に日の丸を振る家族の 映像をみるにつけ、かつて歌われた軍歌の「ちぎれるほどに振った旗」という一節が 耳に響いてしまいます。げにも恐ろしい事態が現実に近づきつつあるように思えます。

人道支援を行ないたかったら、空母から雀のように飛び立つ戦闘機一機分の食料を、 世界の餓えた地域に送ればよい。アフリカにもアジアにも貧困に悩む国、独裁体制に 牛耳られている国はいくらでもあるのに、なぜイラクだけが「人道援助」の対象にな るのか、それは言わずもがなでしょう。

2月10日一日は、こんなことをとりとめもなくを考えているうちに過ぎていきました。 われわれのささやかな運動が広がっていくことを願っています。



2月16日(月)〜17日(火)    末延芳晴

すべての自衛隊のイラク派兵に反対している皆さんへ!
 
 今日のお昼の12時に5回目の完全ハンストを終えました。
11時に西荻窪の駅前の喫茶店ドトールで、青土社編集部の津田氏と待ち合わせ、3月に出版予定の「夏目金之助 ロンドンに狂せり」のゲラの打ち合わせをするうちに12時になり、コーヒーを一杯。ストが終わった後の、この一杯がいいんですね!
店の外に出たら、降り注ぐ光はもうすっかり春。雲の遠くのどこかで、冬が、僕たちのハンストみたいに、春にバトンタッチしているのだな〜と思いながら、家路につきました。

 さて、朝日新聞が出している月刊雑誌「論座」に、ダグラス・ラミスさんという沖縄に住むアメリカ人が書いた「日本は、本当に平和憲法を捨てるのですか」という本について、僕が書いた書評が載っています。
このホームページの「発起人からのメッセージ」のページに全文掲載してありますので、ぜひ読んで見て下さい。
ラミスさんの本は、平凡社から出ています。こちらの方もぜひ読んでください。

何故自衛隊のイラク派兵に反対しなければならないのか、何故平和憲法は守らなければならないのかなどについて、大変教えられることの多い本です。
 
 今、夜中の0時半、ニューヨークで池宮さん後夫妻がハンスト中です。池宮さんご苦労さんです!
 僕は、これから、借りてきたスパイク・リーの映画を見ながら、眠りにつくつもりです。
 
 では皆さんおやすみなさい!




2月14日(土)    末延芳晴

 すべての自衛隊イラク派兵に反対しているみなさんへ!
今週は以下の方々がストに参加してくれました。

   2月9日   末延芳晴、高橋如安、高桑順一
    10日   池宮正信/智子、奥田恵二
    11日   香取俊介
    12日   松虫草
    13日   高橋如安、末延芳晴

皆様ご苦労さんでした。

 
さて、私たちの運動の進め方について、ストに参加された方から、以下の三点につき、質問がありました。今後の運動の進め方を考える上で、避けて通れない重要な問題だと思いますので、このページを借りて、私なりの答えを書いておきたく思います。
 各位、御一読の上、御意見をお聞かせ頂ければ幸いです。

1−どの程度の参加者の数を想定しているのか?

 緊急アッピールと実施要綱を読んで頂ければお分かりのことと思いますが、私たちは、このハンスト・リレーを立ち上げるに当たって、ストの持続性を保障するための参加者として、発起人を中心とした20〜30人程度の実行部隊と量的、空間的展開を担う一般参加者と二つのレベルで考えていました。
つまり、中核となるメンバーが月に一回か2回、ストに参加することで、自衛隊の派遣が終わるまで、ストを継続させる傍ら、一般市民の参加を呼びかけ、運動を全国的レベルで展開して行こうと言うのが当初の狙いでした。

 さて、中核メンバーによる実戦部隊の編成ですが、このハンスト・リレー・マラソンの発案者である私の友人、知人に呼びかけ、発起人の11名は比較的容易に集まりました。ストを立ち上げてから、賛同者という形でレギュラー参加者を募り、現在10人程度確保していますが、ストの恒常的継続を可能にするという意味では、さらに10人位確保することが必要です。

 次に、一般参加者についてですが、どの程度の参加者数を予測していたか、具体的な数字を挙げてお答えするのは不可能かと思います。
というのは、このような運動を立ち上げるのは、私たちにとって初めてのことであり、事前の予測がつかなかったからです。

ただ、発想そのものがユニークであり、かつ誰もが気楽に参加できる抵抗運動ということで、新聞や雑誌、テレビなどマスメディアが積極的に取り上げ、全国的に報道されていけば、かなりの数の賛同者とハンストへの参加者が期待できるのではないかと思ったことは確かです。
そのために、ストのスタートに当たる1月26日には、新宿で記者会見の場を設けましたが、いろいろと不測の事態が重なり、報道機関への通知が土曜の午後になるという悪条件に加えて、自衛隊本体の派遣が、26日に決まり、メディアの関心がそちらの方に集中したため、集まった記者は毎日と赤旗の二人だけ。
結局、新聞報道は、朝日と毎日の社会面と赤旗だけで、それも関東版の社会面での小さい扱いだったため、立ち上げと同時に全国レベルで告知するという当初の目的は大きく躓くこととなりました。
それでも、記事を見て、ホーム・ページにアクセスしてくる人の数は、日を追って増え、ストへの参加者と賛同者、派兵反対の意思表明も少なくなく、これならと手ごたえを感じました。
ところが、2月に入って、5日頃からスト参加者及び賛同者のホーム・ページへの書き込みが急激に減り、現在に至っております。


 何故一般参加者の数が減り、書き込みもなくなったのか?
その原因としては、マスメディアによる報道が不十分で、運動の存在が全国的に認知されていない、ストのスタート直後から日程の調整、参加希望者への応答、私自身を含めて、発起人のストへの参加などなど事務的事柄の処理に追われ、当初考えていた著名人へのアッピールなど、対外的広報活動に手が付けられなかったことなどがあげられます。
来週になると、私のパソコンにADSLが装着され、フル活動が可能になるので、著名人や関連団体へのアッピールを積極的に行おうと思っています。


2−運動を広げていく方法

 運動を広げていく方法しては、以下の3点を考えています。

(1) 発起人を中心にそれぞれの家族・親類・縁者、友人、知人、仕事仲間に声をかけ参加を呼びかけていく。

(2) 新聞や雑誌、テレビなど報道メディアを通して、全国レベルで運動の認知を広げていく。これからも、私が個人的に知っている新聞記者や雑誌記者に呼びかけていくつもりですが、ストが1ヶ月続いた時点で、再度、記者説明会などを開き、メディアによる露出を図りたいと考えています。

(3) インターネットを通して、運動の告知を全国的に進め、ストへの参加者と賛同者を募っていく。
この方法は、google,dionその他のサーチエンジン上で、私たちの運動が主要な反対運動のひとつとしてリストアップされており、ホームページもほぼ完璧に出来上がっているので、一応初期の目的は達成されていると思います。


3−社会にアッピールする方法は?

 社会にアッピールするための一番速攻効果が高い方法は、マスコミ、特にテレビ・メディアに露出させることですが、これは相手のあることで、また家庭で行うハンストということで、いわゆるテレビ向けの「絵」になりにくいこともあり、今すぐというわけには行きません。
運動を続けながら、スト一ヶ月目、スト参加者100目とか、節目節目でアプローチをかけ、メディアのを関心をこちらに向けさせるという地道な努力を続けていくしかありません。
この点でも、私たちに力を与えてくれているのが、インターネット社会の存在で、運動に対する一般市民の認知や関心の高まりが、ある臨界点を超えると、参加者数が一気に、爆発的に増えていくものと期待しております。




2月11日(水)〜12日(木)    香取俊介

2月11日、2回目のハンストの日。最近は早寝早起きを心がけているので、午前5時ごろ起床。パソコンと資料類を入れた鞄をもって、田園都市線の駒沢大学駅からのぼりの電車に乗る。

 「家族神話」(仮題)という連作短編小説の第一話をプリントアウトしたものを、電車内で読む。「さすらいのライター」を自称しており、執筆や読書はほとんど電車の中や喫茶店でやることが多い。

押上駅まで乗車して、また戻ってきて隣の駅の三軒茶屋駅で下車。この間、80分ほど。原稿の推敲をずっとしていた。


 三軒茶屋でコーヒー店に2軒はいり、そのほかの執筆、校正など。歩いて帰宅すると11時ちょっとすぎ。本日初めての食事(蕎麦と冷や奴、ヨーグルト)を軽くとって、12時からハンスト。

 このところ、仕事に追われており、ハンストだからといって、じっと坐っているわけにもいかない。数時間、自宅でパソコンにむかったあと、外出。喫茶店にはいり、コーヒーを注文するものの、水しか飲まない。とにかく24時間、水以外の食べ物をいっさい口にいれないが、そのほかは自由……というのが、ぼくなりのハンストのやり方だ。


 そんなの「甘い」という人がいるかもしれないが、あまり厳しく律すると、第一続かない。
 前回も記したように、単に「イラクへの派兵反対」だけではなく、先進国を中心とした人類の傲慢さ横暴さへの無言の抗議の意味もある。大事なのは、愚直に続けること。


 仕事をやりながらも、次第に空腹を覚えると、否応もなくイラクのことや、何億という飢えに苦しむ人たちのことに思いがいく。

 黄昏時、さすがに空腹感を覚えるが、水を飲んで飢えを癒す。やがて夜。テレビを最近あまり見ないが、ニュース・ステーションなどのニュースは見る。筑紫哲也のニュースをちょっと見ると、すでに11時半。


 朝早く起きたので自然と眠くなり、布団にはいる。仕事関連の資料類のほか、漱石の「坊ちゃん」を20ページほど読むうち、眠くなり、枕元のスタンドをつけたまま眠ってしまう。

 2,3数時間眠っては起き、眠っては起き、結局6時半ごろ寝覚め、布団の中でTBSラジオの森本哲郎スタンバイを聞く。起きて水を飲み、駒沢公園まで散歩。公園前のフレッシュネス・バーガーにはいり、コーヒーを頼み、読書と執筆。もちろん、コーヒーは飲まずに水だけ。


 以前、ノンフィクション執筆のため取材したパキスタン人から電話。拙著『やっぱりヘンなニッポン』を4冊、欲しいとのこと。すでに絶版になっているので、郵送することを約束。

 彼は日本人女性と結婚しているムスリムだが、2月半ばから故郷のパキスタンに里帰りするとのこと。日本に住むムスリムは同時多発テロ以降、いろいろな圧力を感じているようだ。
 3月、パキスタンから帰ったら、会いましょうと約束。

 ふと気づくと12時。24時間のハンスト完了である。
 空腹で仕事をすると、心身ともに疲れるが、同時に爽快感も覚える。成人病の可能性がある人には、月に2回ぐらいは、すすめたい習慣だ。

 自衛隊が行くことでサマワに新たな緊張状態が生まれるにちがいなく、職務とはいえ命の危機にさらされる自衛隊員が気の毒だ。

 過日、知人が某大学の教官に就任し、そのお祝い会が行われた。知人は危機管理が専門で、海上自衛隊の関連学校で講師もしていたので、海上自衛隊の佐官クラスの人たちが5、6人参加していた。
 アメリカのアナポリスで教官をしていたという佐官が、たまたまぼくの隣に坐ったので、雑談する機会があった。彼らの「純粋さ」「責任感の強さ」には、感銘することが多かった。

 すでに「軍隊」以外の何ものでもない「自衛隊」。憲法にてらせば「違憲」だが、今更なくすこともできない、奇妙な存在。そんな「軍隊であり」「軍隊でない」妙な組織の人間を、「復興支援」のためといって、海外に送り出す。海外に派兵するなら、与党は先の総選挙で「改憲」を掲げて戦うべきであったのに、ごまかしばかり。そして、アメリカのブッシュ政権に追従し、曖昧になしくずし的に「派兵」をする。本音と建て前の混交する「文化」だといって、ごまかすことは決して「国益」にならない。


 
すでにアメリカではブッシュのイラク戦争の「大義」を疑う世論が有力になっている。11月のアメリカ大統領選挙でブッシュが当選しなかったら、ブッシュに追随した小泉政権はどういう開き直りをするつもりなのか。

 とにかく政権交代をして、長年にわたる政官財の癒着の構造を崩さないと、日本はずぶずぶと底なし沼に沈んでいく。




2月10日(火)〜2月11日(水)    池宮正信 とも子

 2月10日(火)が当番で断食が無事終わりました。
今回は夫婦同じ日でしたのでお互い励ましあって過すことができました。
平和についてのレクチャーがマンハッタンカレッジであり
(”TheUnconquerable World: Power, Nonviolence and the Will of the People”の著者  Mr. Jonathan Schell)、断食日に2人で参加できたのはタイムリーでした。
一日もはやくアメリカがイラクから手を引くことが平和への道であると言っていました。
レクチャーの参加者は学生や近隣に住む人たちで、皆賛同していました。





2月10日(火)     小栗山 正美

 1/31に参加しました。
次の参加は、リレーが空白に なる日と日和見に構えて日程を見ていました。2月の後半が だいぶ空いていたので心配していました。
今日、日程を見て 驚きました。ほとんど埋まっています。1日のハンストはつらい のでやはり次回の参加は、空いてる日待ちに構えて、みなさんの 頑張りを応援しています。

2/1市川市でのピース・パレードは、 120人の参加があって、主催者は元気づけられ、2/24の、 夕方、東西線行徳駅で第4弾の宣伝します。
ちなみに、 ハンストの結果1.4kgやせましたが、リバウンドで、今、 また元の体重に戻ってしまいました。





2月7日(土)      末延芳晴

 自衛隊のイラク派兵に反対するすべてのみなさんへ!
僕は最近、テレビのニュース番組を見ません。画面に氾濫する軍服を着た自衛隊の活動する姿が見るに耐えないからです。
僕たちは、はじめこのハンストを立ち上げるに当たって、作成した「アッピール」書で「自衛隊イラク派遣反対」という言葉を使いましたが、現実を見ると「派遣」の域をはるかに超え、「派兵」といっていいレベルにまでエスカレートしていると思います。
したがって、今後、僕たちも「派兵」という言葉を使いたいと思います。    
 
 さて、マスコミ報道では世論調査でイラク派兵に対する賛成意見が増えたことが話題になっています。
しかし、そうはいっても、国民の半分は反対しています。
いや、毎日、テレビの画面から流される自衛隊の現地での活動を伝えるニュースを見て、一時的になんとなく「派遣された自衛隊員がかわいそうだから」とか、『特に危険そうでないから」、「結局流れるようにしかならなのだから」などと消極的な理由で、『支持」と答えた人が大多数のはずで、大多数の国民はこの派兵に「ノー」と思っているはずです。
にもかかわらず、大きな反対運動が起こらないという理由で、マスコミの報道はもっぱら、憲法に違反する軍隊派遣の方に集
中し、反対運動については刺身の褄程度の報道しか行われておりません。

僕たちのハンストも、スタートさせた時点では、もう少し報道が行われるかと期待していたのですがが、現段階では、派手なデモ行動もなく、家庭で行うハンストということもあって、大きく取り上げられたことはまだ一度もあリあせん。
どこぞの総理大臣のようにマスコミ受けを狙って起こした運動ではなく、マスコミが取り上げようが取り上げまいが、僕たちはこの運動をやれるところまでやり続けるという気持ちに変わりはありません。
しかし、少しでも多くの人々に運動の意義を知ってもらい、参加あるいは支持の意思を表明してもらえると、運動に広がりと、弾みがつき、励まされます。

その意味で、インターネットの存在は、マスメディアという巨大な権力からのサポートを期待できない僕たち市民にとって、大きな武器になるはずです。
このホームページにアクセスされた方々を通して、それぞれの知り合いや友人たちに僕たちの運動について電話やインターネットを通して広く告知して頂き、そのネットワークが全国的に広がっていけば、いつかある時点で臨界点を超え、運動が爆発的に広がることが可能かもしれません。
その日を一日も早く到来させるためにも、国民の半数以上を占める反対意見を持つ人々に、今、この時間にもハンストを続けているいる人たちがいることを知ってもらう必要があります。
そのためには、マスメディアの力添えが必要なことも間違いありません。
報道の公平性という意味でも、もう少し反対意見や運動を取り上げるよう願ってやみません。





2月6日(金)     末延芳晴

 2月2日の朝日新聞の投書欄「声」に、東京練馬区に住む高野達男さんという63才の男性の方が、「禁酒日を作って抗議のカンパ」という投書を寄せられております。
その中で、高野さんは、「30年来、仕事から帰ると暑いときはビール、寒いときは熱かんをなによりの楽しみとしてきた」という。
ところが、この2月から、自衛隊のイラク反対兵に意思を表明するために、毎週三日、禁酒に当て、浮いた酒代を派兵を強行した国会議員や関係先への抗議や友人たちへのアッピールにかかる費用に充て、残りは戦禍に苦しむう子供たちにカンパしたいという。
高野さんは、このような形で抗議に立ち上がった理由として、僕たちのハンストリレーをあげ、「芸術家らが10人が1日交代、だれもがどこでも参加可能な「リレーハンスト」を呼びかけているいることを知ったから」と書いておられます。
こうした形で、抗議の行動形態は違うものの、僕たちが提起したハンスト運動の精神が広がっていくことはうれしいものです。




2月4日(水)〜2月5日(木)    末延芳晴

 すべての自衛隊のイラク派遣に反対している皆さんへ!
私たちのリレー式ハンストがスタートして一週間になります。
この間、多数のかたがたから趣旨に賛同の意思表明を頂き、また思っていた以上に、多くの方がストに参加してくださり、深く感謝しております。
ストを終えられた方々から、スト中に体験したことや思ったこと、感じたことなどが日記のページに寄せられていますが、それらを読んで、興味深く思ったのは、みなさん意外に空腹感に苛まれず、すがすがしい気持ちでストを乗り切れたということでした。
私も、ニューヨークでいまスト中の池宮さんとの時差(14時間)埋め合わせのため一昨日の夜中の12時から24時間、2回目のストを行い、改めて食を断つことのありがたさをしみじみと実感させられました。
発起人の一人で、昔よく一緒にゴールデン街の飲み屋をはしごをして回っていた香取俊介氏に聞いてもらうと分かると思うのですが、小生、昔は今のすがたからは信じられないほどやせていて、スマートだったのです。
それが、積年の悪癖の蓄積で太りに太ってしまったのです。
しかし、考えてみると、太っているということは皮下脂肪が厚いということで、その分からだの中にエネルギーが蓄積されていることになります。
断食をして発見したのは、食べることで外からエネルギー源を補給しない分、体内のエネルギー源から補給されるということ。
そして、そのことによって、わずか一日だけの絶食とはいえ、不必要に蓄積されていたエネルギーが消耗され、それが身体内に清浄感を生み出し、精神をフレッシュ・アップさせるのではないかということです。
今回、発起人に加わってくださった皆さんは、いづれも私の信頼する友人たちですが、正直に言って、一回目はハンストに付き合ってくれるものの、二回目からは、「続けたいのだけど、仕事に差しさわりがあるから・・・」とか理由を付けられ、断られるのでないかと恐れていました。
ところが、実際にふたを開けてみると、皆さん「やってよかった!月に1回か二回は続けたい」とおっしゃってくれ、実に意外でもあり,かつまたうれしく心励まされました。
 
 次に意外というか、なるほどなあと思わされたのは、女性の参加者の方々の感想でした。
古来、こうした断食の「行い」は、聖なる宗教的行事として男性によって行われてきました。
今回、ハンストをスタートさせるに当たって、女性の方にも多く参加してもらいたく、発起人に三宅久美子さんと山本淑子さん、そしてホームページの管理に当たってもらっている山下美樹さんと三人の方に加わってもらいました。
最初にストに参加したのが、横浜にお住まいで、高校生と中学生のお母様でもある山下美樹さんで、日記を読んでもらえば分かるとおり、夕食の支度をするときなど、ついうっかり味見をしてしまいそうになったと書かれておられます。
私たち男性は、今から断食するよと決めれば、そのまま食事にまつわる日常生活上の行事に一切関わることなく、断食を続けられますが、女性はそうは行きません。
朝起きたときから、だんなさんの朝食の準備から、子供たちの弁当作り、昼間は一人だからそう苦労しなくて一食抜けるものの、午後は夕食の材料をスーパーで買い物、夕方から夕食の準備、そして夜の食事・・・要するに起きている時間のほとんどが食事に関わることに費やされているために、三食通して抜くというのは、私たち男性と比べて、比較にならないくらい大変なことだと思います。
山本淑子さんは、パートナーの飯村孝夫さんのためにおにぎりを作りだめして、断食に臨んだそうです。
 
 女性の参加者ということで、もうひとつ面白く思ったのは、山本さんが日記に書いているように、パートナーの飯村さんが「半ハンスト」として、おにぎりだけで我慢して山本さんに伴奏したり、染谷さんは最初はご自分一人だけの参加だったのが、終わってみてご苦労さん電話を入れたら、奥さんの久代さんも一緒に参加され、二人三脚で乗り切ったとのこと。
香取氏も、終わってみたら、箱石さんが伴走されていました。
ニューヨークで参加されたピアニストの池宮夫妻も、毎週夫唱婦随で参加してくれることになっています。
このように、ハンストは、夫婦や恋人など男と女の関係をしみじみ、かつじっくりと見つめなおし、絆を深める上でも大変効果的なようです。
ひ、皆さんも生涯のパートナーやこれからパートナーとして一緒に人生を生きていこうと決めておられる方と、手に手を組んで参加してみてください。
そしてその体験をこのホームページに書き込んでみてください。


 
ハンストにはさらに思わぬ余得があるようです。
わたしにとって、それは、遅まきながらようやくパソコンを購入し、マスターできたことです。
ホームページの管理や書き込みを行ううえで、山下さんをサポートするために、どうしてもパソコンをマスターせざるを得ず、ノートパソコンを一台購入、三日がかりの猛特訓で、インターネットへのアクセスとeメールの送受信ができるようになりました。
この文章は、生まれて初めてパソコンで打った文章です。
2004/2/6〜2004/2/28
●No3 >>>GO