◆緊急アッピール◆


 
大義のないイラク戦争に追随・加担する形で自衛隊のイラク派兵が行われようとしています。
私たちは、明らかに憲法の条文に違反する武装軍隊の海外派兵が、十分な論議が尽されないまま、多くの国民の意思を無視して行われ、結果として戦後日本の平和と繁栄を支え、すべての日本国民の心の中でいき続けてきた平和憲法の基本精神が踏みにじられようとしていることに対して強く抗議し、反対の意思を表明するために、リレー式のハンガー・ストライキを行うことにしました。

リレー式にしたのは、だれもがそれほどの大きな負担を背負うことなく、いつ、どこででも気軽に参加でき、しかも反対の意思を継続的かつ、長期間にわたって表明できると思ったからです。
さらにまた、各界の有識者に呼びかけることによって、テレビや新聞・週刊誌などでマス・メディアの関心を引き、広く、継続的に報道が行われることで、運動の全国的展開が可能だと考えたからです。
 
     新聞掲載記事はこちらです

     
イラクの復興のために、私たち日本人が何か貢献できるとしたら、それは「絶対平和的方法」によるしかありえません。
武器を携行し、迷彩服を着た自衛隊の派兵は、どう言い繕っても「絶対平和的方法」とは言えません。
「正当防衛」を口実に、海外での武器使用が既成事実として正当化され、平和憲法の根本精神がなし崩しに空洞化されていくことに対して、私たちは強い憤りと深い哀しみを覚えます。


一日だけとはいえ、三食を抜くことで、空腹感に襲われて夜は眠れなくなるはずです。
派兵を決めた小泉総理大臣や石破防衛庁長官が眠っている間にも、どう考えてもこの決定は間違っている、この決定を認めることは、日本人、ひいては世界人類に対する裏切り行為であるという思いに駆られ、眠れずに一夜を過ごした日本人が何人かいたという事実を、歴史に対するささやかな証言として残しておきたく、ハンガーストにたちあがった次第です。


ちっぽけな自己満足にもならない、吹けば飛ぶような自己犠牲と笑われそうですが、それでもこの輪が全国的に広がっていけば、これまでとは違った形の、一般家庭の主婦でも、お爺ちゃん、お婆ちゃんでも参加できる市民型のレジスタンス運動になりうるかもしれません。
趣旨を理解していただいた上で、いまだ死なずにいるかもしれない平和憲法の命を守るために、少しでも多くの方々が参加してくださるよう、発起人一同願っております。
 



        ◆発起人(ガンジーの会)◆ 

        代表     末延芳晴(文芸評論家)
        副代表    飯村孝夫(声楽家/オペラ演出家)
                池宮正信(ピアニスト/在ニューヨーク)
                奥田恵二(音楽評論家)
                香取俊介(作家・脚本家)
                白岡順(写真家)
                高橋如安(作曲家)
                三宅久美子(文筆家)
                山下美樹(編集者・フリーライター)
                山本淑子(舞台美術家)


                    
                                  2004年1月





  
                                            

 

  a hunger strike reray marathon