3月25日(木)    末延芳晴
 
「イラクの復興援助は絶対平和的方法で!」
という私たちの主張は正しかった
  
 私たちのハンスト・リレー・マラソンがスタートして、まもなく2ヶ月になります。この間、発起人の皆さんを中心に、全国各地から一般参加された方々の熱意に支えられ、ハンストは一日も断絶することなく続いております。 これもひとえに、参加された皆様方の平和を守ろうという熱い思いによるものと、深く感謝する次第です。
 
 ところで、記憶されている方も多いと思いますが、この運動がスタートした直後に、匿名希望の方から、私たちが、「緊急アッピール」の中で、主張したイラク復興支援のための「絶対平和的手段」とは何か?「ただ自衛隊派遣に反対するだけではだめで、現地のイラク人に対して具体的に何が出来るか? 自衛隊派遣に代わる有効な代替案を出さなければならない」という疑問が出されました。 これに対する回答として、発起人からのメッセージという形で私たちの考えを明らかにし、「ノンポリ匿名氏への回答」というタイトルで、本ホーム・ページに掲載しました。 ただその中で、日本としていかにしてイラク復興支援に貢献すべきかついては、私たちは、そうした問題の専門家でもなく、また現地に行って実際の状況を把握してきたわけでもないために、具体的言及は避け、専門家や有識者、関係機関の討議を通して、日本として出来る「絶対平和的方法」を考えるべきであり、またその方法は必ずあるはずだと主張するに止めました。
 
 それから、1ヶ月余り、昨晩11時、TBSの筑紫哲也のニュース番組で、特別出演されたNGO代表の大西氏が、武装軍隊による復興援助はマイナスの結果しかもたらさないとした上で、私たちが提案した「絶対平和的方法」について、極めて「現実的」で、しかも「効率的な」方法として、NGOを中心とした民間機関による援助に方向転換すべきだと語っていました。 実際に現地を視察し、自衛隊が派遣されているサモア以上に危険な地域で、復興活動に携わっている専門家の発言だけに、大変説得力があります。 さらにまた、私たちが、ガンジーの「非暴力」の思想に則って、「市民の不承認」運動として、ハンスト・リレー・マラソンを立ち上げるに当って、「絶対平和的方法」を主張したことの正当性が証明されたという意味でも、きわめて重要で、勇気付けられる証言だと思いますので、以下に要旨を紹介したく思います。
 
 
  「軍隊によるイラクの復興援助は、逆の効果と結果しかもたらさない。むしろ、NGOのような民間機関     や国連などの国際機関、さらには外務省の現地スタッフなどが、民間援助という形で行った方が、はるかに安く、効果的で、しかも現地のイラク人に喜ばれる形で、復興援助ができる。今回、給水施設の復興を理由に、武装した自衛隊が、戦後の歴史にあって初めて戦闘状態が続く国に派遣されたわけだが、そのために要する費用は360億円以上もかかる。ところが、同じプロジェクトをNGOがやると、4,400万円で上がり、しかも、資材や労働力を現地で調達するので、イラク人の生活向上と、治安の向上や民心の安定にも役立ち、一石三鳥である。実際に、これまでにもNGOは、自衛隊が派遣されたサモア以上に危険な地域に入って、武装もせず、武器も持たないまま支援活動を行い、成果を挙げている」
 
 
 大西氏は、このように語った上で、「一日も早く、イラクの治安を回復し、復興支援活動を軌道に乗せるために自衛隊を派遣した。しかし、戦闘の危険がある地域に派遣する以上、自衛のため武装軍隊を派遣するのはやむをえない」という、国会での小泉首相の答弁は、フィクションであり、詭弁であるとしています。氏の発言を聞いて、改めて痛感させられたのは、自衛隊の派遣が「既成事実」として国民世論に認めさせることだけを目的に行われたという事実です。 昨日のある新聞の朝刊の紙面に、自衛隊員が絶対安全なテリトリーの中で、のんびり風呂に入っている写真が掲載されていました。また、ある夕刊紙面では、自衛隊に同行した新聞、テレビの記者が、護衛つきの優雅な生活を送り、一向に身体を張って取材した記事を送ってこないという記事が載っていました。 もう少し、大西氏を見習ったらどうかと思ったのは、私だけでしょうか? ともあれ、今後の国会での質疑で、大西氏の証言を元に、自衛隊派兵の矛盾が追及され、小泉首相の詭弁が暴露されることを祈ってやみません。




3月22日正午〜23日正午、ハンスト完走。      飯村孝夫
 
 「目の前に困っている人がいたら、手を差し伸べて助けるのは当たり前だろう」
 こう言われると、誰しも、「もっともだ!」という思いに駆られます。イラクへの自衛隊派兵は、「困っている人への人道支援だ」という説明がなされてきました。 「人道支援」の錦の御旗の前には、「海外に派兵することが憲法に抵触するのでないか」と言う指摘もかすんでしまうのでしょうか?
 
 しかし、病気、地震、台風、旱魃あるいは何らかの事故に遭遇する等、その人の意志とは無関係に「困った状態」に陥った場合と、武器によって「困った状態」に陥らされたのとは同じなのでしょうか。
 
 確かに、人はまず食べなければ生きられない。だから、軍服を着た人が食料を恵んでくれたら、一応お礼を言うかもしれません。でも、その後で、「あんたらこの戦争を回避してくれるよう本当に努力してくれたのかい? もししてくれたのなら、その努力の方がはるかに人道支援さ!」と、問われるのではないでしょうか?
 
 「でも、あなたの国の指導者は、皆の言うことに耳を貸そうとしなかったから」
 「だったら抹殺されてもしょうがない? かろうじて生き残ったら、人道支援という恵がいただけるというわけ?」
 
 外交による問題解決は、労力や努力の割には、当事者全員を満足させることはむつかしいのかもしれません。 また、話し合いの努力の無力さを意識してしまうこともあるでしょう。しかし、戦争後の人道支援よりはるかに意義が大きいと思います。
 
 パートナーが読んでいた「星の王子さま」に「大事なものは目に見えない」という一説がありましたが、「軍事力に頼るのでなく、目に見えないところで外交「努力を続けることこそ大事!」と続けたい気持ちです。




3月17日(水)〜18日   柴田 響子
 ひとつだけ心残りだったことを書かせていただきます。  このハンストに書き込みする時は、いつも、飢餓で飢えて死 んで行く人のことや、私たちの責任、加害者である私たち、と いうスタンスで書き込みをして、自分を、そして、書き込みを 読む人を、ある種追い詰めるような事ばかり、わたしは書いて いる、そういう思いが残っていました。
 そういった認識は必要と思いますが、それだけでは生きてい く毎日が、焦燥の連続で、それなのに何事にも手を付けられな い状態、そんな日々を最近、過してしまいました。
  Tuttiさんの書き込みを読んで、最近、音楽でこころを癒し養 う時間を持つ事をしなくなった自分に気がつきました。音楽は とても好きで、部屋には常に曲が流れていたり、寝る時には、 音の波に撫でられながら気持ちよく、いつの間にか寝ていたの に。
  しっかりと、飢餓で亡くなっていく人たちのために、今自分が できる事をして、その後は、以前のように音楽を楽しむ時間を 持とう、と思うようになりました。





3月10日(水)〜11日(木)    山本淑子
 
 3月10日正午から翌11日の正午まで、3回目のハンストを行いました。
初めてのハンストは、少し緊張しましたが、3回目になると、いくらか心のゆとりが出来て、夕方の空腹感もなんなくクリアし、日頃の時間に追われる気忙しさもなく、ゆったりした中で、いつもより色々な事ができました。
初回は、用意万端ととのえてと、気負った気持ちで臨みましたが、2回目は緊張感が多少薄れ、水分の補給不足でハンスト終了後、少し支障が出ましたので、今回は、務めて水を飲むようにしました。
 
 イラク派兵の前には、何の支障もなく正面玄関から出入りしていた小泉首相が、通用口を使用するようになったとの事、イラク派兵決定以前から指摘されていた日本国内のテロの脅威が、報道されている以上に深刻な事態なのではと思えてなりません。
いくら警備上のことであっても、信念で決定し、自衛隊員が命をかけているのですから、何故堂々と正面から出入りしないのでしょうか。
毎日、不安を感じながらも満員の電車に乗らざるを得ない現実に暗澹たる思いになります。
 
ハンスト終了後の食事は、なぜか空腹感を満たしたいという気がせず、淡々としていて、食べても、まだ食べなくても良いという感じです。
しかし、体力は確実に減少していて、1食摂った後でも、いつも何ともない距離なのに歩くのが辛く、イラクの子どもたちや世界中の飢餓に苦しむ人々のことを思うと、たった三度抜いただけでと情けない限りでした。




3月13日(土)〜14日(日)正午    奥田万里

 先ほど一日ハンスト無事終了しました。終わる間際の1、2時間が少々辛いぐらい で、摂食以外の日常生活を送ることができました。

 この間、マドリッドでの列車連続爆破事件の詳報が入ってきていましたが、テロの 連鎖がいつまで続くのか、予断を許しません。

 12日、Spain の ZARAGOZAで無言の追悼集会が開かれたそうですが、テロに対す る静かな示威行動に、私はより力強さを感じとりました。

 自衛隊のイラク派兵が、わが国にテロを呼び込むことのないように祈るばかりです。





3月10日(水)〜11日(木)    柴田 響子

 わたしは、いつも子供が食事をする時間8:00に合わせてハ ンストをスタートします。今回も難なく終わりました。紅茶は 止めて、ウコン茶で水分をとりました。

 今回はカロリーのことで、ひとこと書き込みさせていただきま す。

 たとえば、アフガニスタンの難民の方たちひと家族が一か月分 の食料として受け取るのは、トロッコ一台分の小麦粉と油一缶 と調味料。私達が、ご飯に味噌汁、漬物でもこのアフガニスタ ンの家族よりはカロリーの摂取は多くなりますね。

 ご飯に味噌汁・漬物+ステーキだったら、どんなふうになるのでしょうか。ステーキ1枚100gとします(100gのステ ーキっていったら小さいですね)100gの牛肉に対し、その 10倍の穀物が牛の餌として消費されています。

 だからステーキ1枚が100カロリーとすると1.000カロ リーを消費していることになるんです。ステーキでなくてコトコト煮込んだビーフシチューだったら、コトコト煮込む分のガス・電気の消費カロリーも消費してるんですよね。

 遠ければ遠いだけ輸送のためのカロリーも消費しています。輸入品ならもっとですね。体のためにも住んでいる場所で採れた 作物がいいらしいです。耳の痛くなる話でした。スミマセン。 わたしも耳が痛いです。





3月9日(火)〜10日(水)    池宮正信 とも子

今週の断食が終わりました。私たちの断食は月曜日の夕食が終わった時から水曜日の正午までということにしています。
Breakfastというのはfast(断食)をbreakするというところから来た言葉だとある人から伺いましたので、私たちのbreakfastはいつもお昼になります。もしかすると頂く食事は全てbreakfastかもしれません。

 私達はUNA-USA(United Nations Association of the United States of America、国連アメリカ協会)に参加させて頂いているのですが、先週の土曜日にUNA-USAメンバーズデーがありました。
国連内の会議場に全国から1500人くらいのメンバーが集まり、国連の方からスピーチを頂いたり質疑応答をしたりで4時間30分を過しました。
内容は教育、アフリカの抱える問題、アフガニスタンとイラクのこと、この3点でした。世界は多くの問題を抱えていますが、先進国が発展途上国の不幸を作り、またそれをなくすために努力するということを繰り返しているように見えました。

 小さなことですが、断食した日に外食/お茶をしたつもりでその金額を貯金箱に入れることにしました。まとまった金額になれば海外向けのチャリティに寄付しようと考えています。

 ところで、「ガンジーの会」に名称変更ですね。私達もガンジーをとても敬愛していますので嬉しいです。




3月5日〜6日         飯村孝夫
 
 今日のお昼に無事完走しました。
 イラクへ派兵された自衛隊、余りメディアの話題のぼらなくなりましたね。代わって鳥インフルエンザで出動する自衛隊の映像が目につきます。鳥インフルエンザで出動する自衛隊の隊員も迷彩服着用でした。ということは、ここは戦場なのかもしれません。

 この鳥インフルエンザ、養鶏業者の通報の遅れが問題になっています。もちろんその通りでしょう。でも飼い主(?)の目がゆき届かないほど飼育していたということも本当は問題ではないでしょうか。この養鶏業者25万羽くらい飼育していたという。飼い主(?)の目が行き届かないほど飼育して、病気が出るとその挙げ句、府の職員や自衛隊が出動して処分していく。もし、処分するなら自分の手で処分するのが、鶏へのせめてもの責任ではないでしょうか。
 管理能力を超えてまで、飼育していることがおかしいと思わない感覚が不思議です。鶏が、リストラされる我々中高年と重なり、また自分の管理能力を越えていることを自覚しない養鶏業者とアメリカがなぜか重なって見えるのは断食のなせる業かもしれないと感じております。


 昨日(3月5日)地元の赤羽会館へ、4月に公演するオペラの大道具制作上のことで会館のスタッフと打ち合わせに行きました。大変好意的なかつ協力的なスタッフの方との打ち合わせが終わった後、公演のポスターが会館内部の、それも余り人目のつかないところに貼ってあるのが気になり、会館の事務所に「表の掲示板に貼ってくれるよう」申し入れすると、「あそこは区から直接貼るように指示があったものしか貼れない」という答え。この会館始まって以来、初めてのオペラを赤羽でという意味をまったく理解していない! と、熱くなりそうな気持ちを抑えつつ、冷静を装いながら、「この会館で行う公演で、しかも区の文化財団が共催だから」と言っても、「だめです!」。 これには言葉を失ってしまいました。

 ガンジーの会は、私は「頑固な爺さんが呼びかけた会」と思っております。




◆3月3日〜4日    香取俊介

 3月3日、桃の節句に、4回目のハンストを行う。4回目ともなると、慣れてきて 習慣のようになって、さして苦痛でもない。もっとも、普段から1日2食のようなも のなので、夕食を1食抜いた気分でもあるが。
 正午からはじめると、夜の10時をすぎると、さすがに空腹をおぼえ、茶菓子か なにかにふっと手がのびそうになる。午後の11時ごろまで仕事をしているが、 ハンストをしていると、床についてから就眠するまでが辛い。
 もともと不眠気味で、週に数回、睡眠薬に頼っているが、この日も結局、 レンドルミンに手が出てしまう。空腹なので、よく効いて、ぐっすり眠れた。

 イラク情勢は相変わらず、混沌としていて、どうおさまりがつくのか、見当も つかない。混沌をもたらしたブッシュ政権は、「予想外の展開」に困惑をして いるのではないか。

   オランダ人のジャーナリスト、ウォルフレンの『アメリカからの独立が日本人を 幸福にする』(実業の日本社)を読む。  現在の日本が「独立国家」とはいえない状況を、優しく、わかりやすく説いてい る。  ウォルフレンの著書は『日本・権力構造の謎』(早川書房)以来、愛読している。 日本がいかに官主導で運営されているか、その弊害を、明解な論理で説いて おり、この本は10数年前にベストセラーになった。   90年代の「改革」のうごきを担った政治家や識者は、この本から多くのヒントを 得ているようだ。

   その後も『人間を幸福にしない日本というシステム』(毎日新聞社)、などが ベストセラーになったので、記憶している人も多いのではないか。
 個々の政治家、官僚のせいではなく、日本のなかに張り巡らされている 「システム」が多くの弊害をもたらしている……といった構造が、じつによくわか る。
 恐らく、小泉総理も読んでいるはずである。だからこそ「改革、改革」と言いだし た のだが、言っていることと、やっていることに落差がありすぎる。
 
 未読の方には、ぜひ一読をおすすめしたい。 「ああ、そういうことだったのか」と膝を打つ気分になれるにちがいない。
 人は自分の背中は見えないが、他人の背中はよく見える。
 氏は、日本への愛情をもって、なぜこの国の人達が、もっと幸せに なれないのか、ここを正せば、「既得権益」層が崩れる……等々、 じつに示唆に富んだ提言をしている。
 氏は中東やアジアなどを歴訪したあと、オランダの新聞の特派員となり 日本やインド、韓国などに滞在した。1941年生まれの気鋭の、勇気ある ジャーナリストである。現在、日本外国特派員協会会長を務めている。
 ハンストの際などに、氏の著書を一読することをおすすめしたい。  




◆3月4日〜5日     三宅久美子 

数年前、仕事でイスラエルを訪れたときのことです。
空港のチェックは厳しかったものの、なんとか通り抜けてからは
「死海でエステ」などという贅沢で能天気な取材を楽しんでいたある日のこと。

観光地の取材途中で、たまたま幹線道路ぞいにあるデパートに立ち寄ることになりました。
イスラエルの風土の素晴らしさに魅了されていた私は、すっかりいい気分で「イスラエルのデパートって、どんな感じなんだろう?」などと覗き見気分でお店に入っていきました。

すると、そこには機関銃(もちろん本物です)を肩にかけた迷彩服の軍人が、買い物客の合間をブラブラ歩いているのです。
「うわっ、デパートにも軍人。やっぱイスラエルだ」と思って緊張したものの、
買い物客がそれを当然のこととして受け入れている(つまり日常)の雰囲気なので、
私もなんとなくその空気に馴染んで中に足を進めたとき、ショッキングな光景が目に入りました。
迷彩服姿の20歳くらいの女性が、アクセサリーのショーケースをうっとりと覗き込んでいたのです。
肩に機関銃をかけて、ショルダーバッグのようにストラップに手をかけながら。

 ご存知の方も多いのかもしれませんが、イスラエルには2年間の徴兵制があるということです。
そしてもちろん、男女平等社会なので、女性も男性と同様、徴兵されるのです。
彼女は徴兵され、軍事訓練をし、徴兵期間中にもし戦争があれば、その任務を果たさなければならないのです。

 私は戦争も学生運動も経験したことのない世代ですが、今回の自衛隊の派遣反対の意思表示を何かしたいと思ったのはイスラエルで見たこの光景、この具体的な体験が頭の中にあったからです。

 日本は自衛隊をイラクへ派遣する、ということを許してしまいましたが、
イラクへ出せば(そしてなんらかの形で終結をみれば)お役目ご苦労さん、になるのでしょうか。

例えば、いまハイチで政変があり、アメリカが(フランスも?)派兵しているようですが今後も世界中で似たような事が起こると思います。
そのとき、再び“Show the flag” “Boots on the ground”という声がかからないと言い切れるのでしょうか。
一度出しているのだから、向こうは日本が出すのは当然だと思うでしょう。それが国際社会の付き合い方だから。
また、もし北朝鮮の問題があるから、という理由で今回は「仕方がない」と認めたなら北朝鮮の問題を抱える限り、その「仕方がない」は続くということです。
つまり、イラクへの自衛隊派遣は今回一回限りではなく、「はじめの一歩」なのだと思います。


国内に目を向ければ、イラク特措法があっという間に出来たのだから、
新たに法を作ったり変えたりするのは比較的簡単のように思います。
そして更に、自衛隊員が世界中の危険な任地へ赴かなければならない、ということが明確になれば
自衛隊員が激減するのは目に見えています。

 遠い過去のものであったはずの徴兵制という言葉がヒタヒタと忍び寄り、
目の前に現れようとしている、そう思うのは私の考えすぎでしょうか?

その危険が露わになる前に、もう一度この言葉を過去へ葬り去ることが必要だと思います。
子を持つ母親として、また男女平等の社会を標榜する以上、
娘もまた安全圏にいるわけではないことを痛切に感じ、
今後もハンストリレーを続けようと思っています。





3月3日(水)〜4日(木)     柴田 響子

3月3日(水)リレーハンスト終わりました。柴田@大阪です 。3月3日はたくさんの方達とご一緒で、あちらこちらでハン ストをしてるかと思うと、嬉しくなりました。 長い間考えてた部屋の模様替えを、ハンストしながら、決行し ました。ハンストをしていると、こころが自分の一番真ん中の 芯のところに、常に留まっていられるような気がします。生活 も、普段よりゆっくりと時間が流れる感じで、スローライフそ のまま、といった感じです。 PCの位置を変えたり、これは配線がややこしいので、思い切 らないとできない(わたしは)ので、長年の思いが実現しまし た。そのお陰で、ちょっと配線を間違えてしまって、今日は半 日サポーターの方に電話でお世話になっていました。情けない ! という訳で、参加希望欄に書き込んだ、徴兵制度導入の計画が どのような状況なのか、まだ調べられていません。また来週、 水曜日にハンスト参加します。毎回が自分を見つめる良い機会 で、楽しみです。 イラクへの自衛隊の派遣反対!勇気ある撤退を! (^-^)v




3月1日(月)〜3月2日(火)    従野 寿美恵
 
  1日午前0時(正確には29日8時)より始めました。 2日の達成時にはメールを送ろうと思いながら、 その前に寝てしまいました。
先ほど感謝の心で朝食をいただきました。 家族が多いのでいつも目の前で誰かが(父や孫達) 何かを食べています。 このような中でもさほど空腹は覚えませんでしたが、 夕飯の後片付けも終わった午後8時頃から少し怪しくなって きたので、近くの書店へ前から読みたいと思っていた 本を探しに出かけました。
その本を読んでいる内に眠たくなり寝てしまったのですが、 今回の初めてのハンストで感じたこと、それは恐怖感でした。 このハンストは私の意志で始めたものですが、世界中の飢餓に 苦しむ人々を思うとき、昨日も今日も明日も食べるものがない。 この状態の悲惨さ、悲しみが自分の事のように感じられ、 死への恐怖となりました。
一日3食あたりまえのように食べていたことのありがたさを 改めて感謝できました。 それと同時に、いつも世界中の飢餓貧困、安全な生活を 脅かされている人々、子供達のことを忘れないでいよう。 そう堅く心に刻むことの出来たハンスト体験でした。 これを機に、毎月1日と15日を「平和を誓う日」として ハンストを続けていきます。
「ガンジーの会」のみなさま、ありがとうございます。




◆2月29日(日)〜3月1日(月)    香取俊介

 2月29日の正午より、3月1日の正午まで、3回目のハンスト。 ハンストにはいる前と後とでは、体重が1キロ減っていた。現在の 体重は63・5キロで、20歳のころとまったく同じだ。ぼくにとって ベストの体重で、これを維持するためにも、月3回ほどのハンストは 健康のためにも続けたい。

 ハンストが終わって外出。本日発売の「週刊ポスト」を買い、喫茶店で 読む。『久米宏が殺された!「小泉・大本営」のメディア支配を撃つ』という 記事に注目。去年の総選挙の際、久米宏がキャスターをつとめる 「ニュース・ステーション」で、民主党の閣僚名簿が発表されたことをうけて 名簿に記された各氏を紹介し、30数分間、放送したが、これが偏向報道 だとして、以後、政府自民党は党幹部のテレビ朝日への出演を一切拒否。さらに、 『放送倫理・番組向上機構』(BPO)に審理をもうしたてた。
 これに対してテレビ朝日側が謝り、それを受けて先週の「サンデー・プロジェク ト」に 安倍晋三自民党幹事長が出演した……。そんな経緯を中心にテレビ朝日側の弱腰を 批判的に書いているのだが、権力をもった政府与党のマスメディアに対する圧力は、 この件に限らず陰に陽に行われているようだ。

 先にマスコミはテレビのワイドショーなどを中心に、古賀潤一郎議員の「学歴詐 称」問題を、これでもか、これでもかと報道したが、その後、安倍幹事長や小泉総理 自身の「海外留学」の「学歴」に詐称があるのでは……という疑問がでてきたのに、 ほとんど報じない。自主規制が働いているのだろう。

 小泉総理の「ロンドン大学留学」だが、実際は大学の付属の外国人向けの特別コー スに9ヶ月いただけで、単位もゼロ。ところが、1969年、衆議院選挙の初出馬を したとき、選挙公報に「ロンドン大学政経学部留学」と記していたという。
 小泉総理はぼくと同年の生まれで、たまたま当時、神奈川県に住んでいたので、 「ロンドン大学に留学をした、同年の人が選挙に出るのか……」と記憶に残ってい る。
 初出馬では小泉氏は落選したが、30数年が経過し、今やその人物が日本国のリー ダーとして、舵取りをしている。以前、小泉氏が書いた「郵政民営化」についての本 を読んだことがある。なかなか説得力があり、自民党にもこういう議員がいるのかと 蒙を開かれた思いがした。  しかし、結局はかけ声だけの「改革」で、なにもよくなっていないし、年間の自殺者数が3万人をこえる状態が相変わらずつづいている。
 こういう社会が、良い社会であるはずはなく、そんな社会にした最大の責任は政府与党と、この国の実質的な舵取りで、失政の責任をとらない「高級官僚」たちであ る。

 さらに小泉政権は、アメリカのブッシュ政権にべったりで、憲法解釈を強引にねじ まげ、海外派兵までしてしまった。論理のすりかえは巧みだが、これといった哲学も なく、キャッチフレーズで、世論を誘導し、この先、日本をどういう方向にもっていこうというのか。
 今後、自衛隊員に被害がでたり、改憲論議が具体化するにつれ、政府は自分たちの 政策の批判的なメディアへの圧力を巧妙に加えてくるのではないか。
 マスメディアの役割は、なにより権力をもったものへの監視、批判を怠らないこと だと思うのだが、残念ながら日本のマスコミが、その役割を果たしているとは思えな い。
「記者クラブ」制度という世界の先進国に例を見ない「取材統制機関」が存在して いることが、原因のひとつだろう。

 政府におもねった報道のシャワーにさらされていれば、そんなマスコミ報道でしか情報を得られない国民の多くが「イラク派兵結構」という方向になびいていくのも、うなず けることだ。

 出版社系の、記者クラブ制度から除外されている週刊誌、月刊誌の報道のほうに、 より多くの真実がある、とこのごろ特に思う。  当然、権力者にとって鬱陶しい存在なのだろう。
例の「個人情報保護法」がいずれ 効果を発揮し、「個人情報保護」の美名のもと、巧妙な言論統制が行われる可能性が 強い。

 それはとにかく……。  ハンストを終わって食べた蕎麦とコロッケの味は、また格別であった。
 汗を流したあとの一杯の水のうまさを、現代の日本人の多くは忘れてしまってい る。暖衣飽食ばかりの生活をしていたら、世の中のことは、わからない。ものをうま く食べようと思ったら、ときに断食をして、空腹の時間をつくることだ。  一人でも多くの人が、このリレー式ハンストに参加することを、期待しつつ……。




◆2月29日(日)〜3月1日(月)    椿井克子

 2月29日正午から3月1日正午まで、初めてハンストを体験しました。
今まで、1日まったく食べないなんてことはなかったので、不安でしたが、無事終えることができまし た。
きのうの午後は、フィットネスのプールに行き、その後仕事と、まったく普通の生活を送りましたが、時間の流れがいつもよりゆったりしていました。
たった1日といえど、食べられないのはつらいですね。世界中の飢餓に苦しむ人たちのことを思うと、胸がつまります。
1日も早くイラクに平和が訪れますように。




3月1日(月)    末延芳晴

ノンポリ匿名氏への回答。
 
 東京は朝から雪がちらついていて、寒い一日ですが、皆様いかがお過ごしですか。今、?回目のハンストに入って1時間あまり、窓の外の善福寺池の枯木立に降りかかる雪を横目に見ながら、この日記をしたためています。
 
 さて、1月26日、「自衛隊派遣反対」のホーム・ページに書き込まれたノンポリ匿名氏からの質問について、私なりに答えをまとめて見ました。「発起人からのメッセージ」のページに全文掲載してありますので、ぜひ読んで見てください。