日本で最初に非戦を貫いた「反骨の作家」永井荷風。 今から100年前、まだアメリカが戦争の「悪」を知らなかった時代に、荷風がセントルイスやニューヨークで聴いたアメリカの音楽を中心に構成したユニークなコンサートです。
 アメリカ在住のピアニスト池宮正信のピアノを中心に、バリトンの飯村孝夫、ソプラノの高橋久子の歌、さらに女優の松岡みどりによる荷風関係のエッセーの朗読で構成します。 オペラやポピュラー音楽、クリスマス音楽などもまじえた楽しい音楽空間で、争に明け、戦争に暮れたこの一年の年忘れの意味も兼ねて、おくつろぎください。